判定の流れ
- 地盤調査: SWS 試験やボーリング調査で、地盤の硬軟・層構成・地下水を把握する。
- 地耐力・沈下の検討: 調査結果から地盤の許容応力度(長期に支持できる力の目安)や、沈下のおそれを検討する。算定方法は平成13年国土交通省告示第1113号などに定められています。
- 基礎形式・改良の判断: 建物の重さ(荷重)と照らして、ベタ基礎などの直接基礎で足りるか、地盤改良や杭が必要かを判断する。
- 改良の設計・施工・報告: 工法・範囲・深さを決め、施工後に施工記録や報告書を受け取る。
代表的な改良の種類
- 表層改良: 浅い軟弱層に固化材を混ぜて固める。
- 柱状改良: 地中に固化材を混ぜた柱状の改良体をつくり、支持層や硬い層に支えさせる。
- 鋼管杭など: 鋼管を地中の支持層まで打ち込み、建物を支える。
どの工法が適するかは、軟弱層の深さ・土質・建物の規模・敷地条件で変わります。ここでの説明は一般的な分類であり、個別の案件の工法を推奨するものではありません。
判定基準は一つではない
改良が必要かどうかの基準は、設計者、保証会社、地盤調査会社、確認検査機関などで異なる場合があります。同じ調査結果でも、判定が分かれることがあります。誰の基準で判定するのか、基準の根拠は何かを、依頼前に確認しましょう。
判定の独立性
調査と判定を行う会社が、改良工事も請け負う場合があります。この場合、判定の客観性をどう担保しているかを確認すると安心です。たとえば次のような確認が考えられます。
- 判定の根拠(調査データ・計算・基準)を書面で受け取れるか
- 必要に応じて、別の第三者の判定を受けられるか
- 改良工事を別の会社に依頼することが可能か
依頼時の確認点
- 改良後の品質確認(施工記録・試験)と、報告書の範囲
- 地盤に関する保証の有無・内容・期間・免責(住宅の構造耐力上主要な部分などについては、法律で売主・施工者に責任が定められています。契約内容は個別に確認してください)
- 見積の内訳と、条件が変わった場合の追加費用の扱い
地盤改良の判定を行う会社を探すには登録業者の検索から候補を絞り、チェックシートで各社に確認してください。判定への対応可否は登録情報に含まれません。
この解説は一般的な内容の整理です。設計・申請・契約の判断には、原典(JIS・告示・各機関の基準・各社の仕様書)と専門家の意見を確認してください。確認日: 2026-10-18。